UB RAILFAN 車両ガイド機関車編 (4) 2ZAGAL 型 |
2ZAGAL (ホユルザガル)
2ZAGAL-001 (2010/11/28)
形式 |
2ZAGAL (ホユルザガル) |
改造年 |
2003年〜 |
改造種車 |
2M62M , М62УМ , 2TE10 |
エンジン・定格出力 |
米ゼネラルエレクトリック社製・3,000PS |
ソ連機の足回りと運転台周りを残して切り取り、アメリカ・ゼネラルエレクトリック社製3000馬力のエンジンに乗せ換えた、
顔はソ連機なのにアメリカンスタイルでどことなく昆虫を連想させる、モンゴルでしか見られないとても個性的な機関車です。
現在7ユニットが存在し、001〜005 は2M62、M62У 系列から、006,007 はТЭ10 からの改造でスタイルは全く異なります。
006,007 は2008年・2009年に登場したばかりです。
2=ZAGAL はホユル=ザガルと読みます。ホユルザガルとはチンギスハーンが可愛がった2頭の馬の事で、
速く、強く、賢かったと民話と歌で語り継がれています。ザガルとは馬の毛色の事で、灰色にちょっと茶色が混じったものだそうです。
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種車である2M62 と並ぶ 2ZAGAL-002 。
庇の取り付け、ヘッドライトの2灯化、派手目な塗装に
飾り帯・国章ヘッドマークの取り付けで、見事にイメージチェンジを
遂げています。2M62 と同じく単独(片運転台1機)でも運用は
可能です。 |
2ZAGAL-002 (2008/12/21)
全機共通でエンジン部に2頭の馬(ホユルザガル)が描かれています。
運転席窓の後ろのオレンジ色の円板は「ge」(ゼネラルエレクトリック社)のマークです。
足回りも汚れやすいディーゼル機関車にも関わらず薄いグレーで塗られていますが、こまめに清掃されており、
いつも綺麗に磨かれた靴を履く事を心がけるモンゴル人の気質に通ずるものがあります。
2ZAGAL-003 (2010/9/12)
以前はほとんど貨物専用と言ってよい状態でしたが、2010年からは旅客列車の先頭に立つ事の方が多くなりました。
ザミンウードまで行く旅客列車は2M62 系列はほぼ撤退、2ZAGAL 又は2ТЭ116 が牽引します。
001,002,003 はスノープローと一体の大型スカートに丸型ライトで初期の2M62 からの改造のようです。
2ZAGAL-006 (2009/3/15)
2008年に登場したТЭ10 からの改造の 006 号機。この頃はモンゴルの鉄道の代表としてメディアにも多く登場しました。
新聞ではこの機関車について、今まで修理にウクライナまで機関車を運ばなくてはいけなかったのが、
ウランバートルで行えるようになったのが最大のメリットと書かれていました。
2ZAGAL-007 (2010/5/8)
同じくТЭ10 からの改造。正面のナンバープレートの文字が黄色なので容易に判別できます。
2012年7月現在、2ユニットまたは3ユニットの 2M62 を 2ZAGAL にウランバートル機関区で追加改造中。
側面の塗装のデザインは若干変更となるらしい。
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■2ТЭ116→
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