UB RAILFAN  車両ガイド機関車編 (9b)  CKD4B-MR3000

    CKD4B-MR3000 (モンゴル鉄道株式会社の所有車両)

     

    CKD4B-MR3003 (2012/7/21)

    民間鉱山会社に引き続き、モンゴル鉄道株式会社でも2012年に導入された、中国国鉄・東風4Dの輸出バージョンCKD4B

    現在、CKD4B-MR3001〜MR3005の5機が2012年4月に納入され6月から運用に就いています。モンゴル鉄道株式会社の

    ホームページによれば更に増備する計画もあるらしい。派手なオレンジ色の車体に、雲をイメージした側面。

    モンゴル鉄道関係者の間では「トンプゥ」(中国語で“東風”そのまんま)と呼ばれている。


    CKD4B-MR3005最後尾にM62M-018Бの後補機付き (2012/8/4) 

    この機関車はウランバートルからロシア側でよく運用に就いているようです。旅客列車を牽引している姿は見たことがありません。

    下は同列車で撮影したサイドビュー、屋根もオレンジ色に塗られています。


    CKD4B-MR3004 + CKD4B-MR3002 (2012/6/28)

    この機関車同士の重連での運転も多く見られます。

    重連で運転される場合は、それぞれ逆の方向を向き、1位側運転台が両端部に来るように連結されます。

     

    側面の雲のデザインはモンゴル伝統の絵画にあるものらしい(調査中)、

    運転席窓下には現在は中国内モンゴル自治区のみで使用されるモンゴル文字による表記が復活しています。


 

(おまけ)中国国鉄の東風4Dディーゼル機関車と和諧3型(HXD3)電気機関車

 

 

CKD4Bのオリジナルの姿、東風4D。

側面の窓・エアフィルターの配置は同じ。

 

東風4Dは、1974年から量産された中国を代表する

ディーゼル機関車東風4シリーズの最終型バージョン

ともいえる形式で、1997年から1000機以上も製造され

現在も幹線で活躍している。

最高速度100km/hの貨物用、140km/hの旅客用、

さらに高速化し170km/h対応の東風4DKなど、

さまざまなタイプが存在する。

 

こちらは前面のデザインが同じの和諧3型(HXD3)

電気機関車。日本の東芝と中国の大連機車車輛が

JR貨物のEH500型を元に設計し2006年から製造され、

現在1000機以上にも及ぶ。

オリジナルはヘッドライトが短く屋根に突起があること

から、CKD4Bの方がより洗練されたスタイルに仕上

がっている。

 

 

参考:不思議な転轍機、中国鉄道大全。

写真はUB Railfan管理人の友人の提供、

2011年9月に上海で撮影。

 


 

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