UB RAILFAN  車両ガイド機関車編 (14)  ロシア国鉄機

    ロシア国鉄機(2ТЭ116・2ТЭ10М)


    2ТЭ116  (アルファベット表記は2TE116

    輸送力強化の助っ人として、ロシア国鉄所属の2ТЭ116 が2009年夏より大量にリースされました。

    特に2010年から2011年春にかけては、モンゴルで一番目にする事の多い機関車は、

    実はこのロシアの2ТЭ116 と言ってもいいぐらいの状況で、30ユニット以上を確認しました。

    貨物列車から旅客列車まで幅広く活躍していたのですが、

    新型機2ТЭ116УМ 導入と共に返却されたようで、2011年9月以降は1回も見ていません。

     

    右は2ТЭ116-1627 、左は車番不明 (2010/9/4)

    トーラ駅で交換する共にロシアの2ТЭ116 が牽引する貨物列車。

    リースされた2ТЭ116 2M62 に負けないぐらいバラエティーに富んでいました。


    2ТЭ116-225 (2010/9/4)

    初期に製造されたタイプは、M62 系列ような飾り帯が窓下に付き、運転席屋根上の機器(エアコン?)はありません。

    ヘッドライトも外側から交換するタイプに見えます。ロシアの2ТЭ116 はミリタリーグリーンとも表現して良さそうなオリーブ色が

    一般的なのですが、この2ТЭ116-225  は深い緑色となっています。側面にはペイントで「Свердловская ЖД

    (スベルドロフスク鉄道)の表記、ロシア国鉄の「РЖД 」のプレートは車体色の深い緑で塗りつぶされています。

    2ТЭ116 の製造初年は1971年なので、この機関車はかなり古いものと思われます。現在モンゴルを走る2M62 よりも前に

    製造されたものかもしれません。


    2ТЭ116-309 (2010/6/27)

    同じくスベルドロフスク鉄道の初期車。窓下の飾り帯は無し。


    2ТЭ116-574 (2011/4/3)

    ロシア国鉄所属の初期車。


    2ТЭ116-907 (2010/10/30)

    この辺から少し形状が変わります。腰のライトの位置がスカート部まで下がり2M62後期型のような角型ライトケース、

    2本の警戒色の下段は腰のライトの上になります。中央のヘッドライトもすっきりした内側から交換?するようなタイプとなります。

    しかし2ТЭ116 においても2M62のように車体の交換が行われているようで、その後に続く2ТЭ116-935 は初期型の

    腰のライト位置=高、ヘッドライト=外側から交換タイプに戻っています。


    2ТЭ116-1176 (2011/2/2)

    運転席上に2つの機器(おそらくエアコンではないか?)が乗ります。


    2ТЭ116-1403 (2011/1/22)

    ザミンウード行き276列車を牽引。後ろに続く客車は27両。


    2ТЭ116-1441 (2010/11/21)

    ロシアの2ТЭ116 も違うナンバー同士でのユニットがあります。

    運転台上の機器(おそらくエアコン)は架台だけ設置されているのも多く存在します。


    2ТЭ116-1521 (2010/8/28)

    2M62 との重連。


    2ТЭ116-1527 (2010/9/12)

    2ТЭ116 同士の重連


    2ТЭ116-1627 (2010/9/4)

    運転席上部分の屋根が深くなります。ウランバートル鉄道所有機の1730,1731もこのタイプ。


    こんな運用もあり

    2ТЭ116-1731 (ウランバートル鉄道所属機)+2ТЭ116-???? (ロシア国鉄所属機)+2M62M-005


    2ТЭ10М

    2ТЭ116 がリースされる以前から、ウランバートル駅で何度か目にする事がありました。

    どのような理由でモンゴルに乗り入れて来るのかは不明です。

     

    2ТЭ10М-3067 (2007/11/18)

    前面のゲンコツスタイルからは、この機関車の後継機となる2ТЭ116 とあまり変わりませんが、側面の小さい窓・ガラリの形状は

    ТЭ2 から引き継がれるもの。かなり古い設計の機関車と感じられます。たった1両の客車を牽いてウランバートル駅に進入します。


    2ТЭ10М-К422 (2009/6/20)

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