UB RAILFAN 車両ガイド機関車編 (12) 入換用機関車 |
ТЭМ2 系列 (テー・エー・エム・2 アルファベット表記は TEM2 )
世界で最も大量生産された機関車かもしれないソ連製入換機。
ウランバートルでは客車・貨物の入替の他、ウランバートル近郊の小運転や発電所への石炭運搬などにあたります。
色は基本的にはスカイブルーの車体に黄色の警戒色。数は少ないですが緑色に塗られたのも存在します。
車体の黄色の警戒色の形状、スカートの警戒色のパターンは、遠くから識別できるようにするためか1両1両すべて異なっています。
ТЭМ2УМ-883 (2008/8/10)
若番の883 はただのТЭМ2 ではなくТЭМ2УМ 。
その後、外装を塗り替えた際に側面の表記も書き換えられ現在はТЭМ2-0883 となっています。
形式から改良型で後から製造されたようにも感じますが、屋根が丸型の旧型車体。
М-1222 (2010/1/3)
同じく形式表記がМ だけのもの
ТЭМ-1250 (2011/3/26)
側面の表記がТЭМ2 でなくТЭМ 。
ТЭМ2-1253 (2010/7/10)
形式がТЭМ2 となる。1253 は正面のV中央部が白なのがポイント。
この日はナーダム(モンゴル国のお祭り)期間中で屋根の上に国旗が揚げられていました。
ТЭМ2-1259 (2009/6/1)
ウランバートルの入換機はそれぞれ役割が決まっており、この1259 は駅〜客車区間の回送列車の牽引推進のみ従事します。
旅行者が最も目にする機会の多い機関車で、「Welcome to Mongolia」のメッセージにチンギスハーンの絵が掲げられていましたが、
現在は撤去されています。
ТЭМ2-1260 (2012/3/10)
角型車体の緑色バージョン。
ТЭМ18 (テー・エー・エム・18 アルファベット表記は TEM18 )
ТЭМ-18-159 (2010/3/31)
後期型のТЭМ2 とスタイルは全く変わりませんが、М62 →М62У と進化するのと同じく台車形状が全く異なります。
ТЭМ2 に交じりザミンウード国境付近で活躍していました。ちなみに二連・ザミンウード間の国境を越える国際列車は、
2M62 といった本線用機関車の他に、入換用機関車も運用に入ります。
ТЭМ18ДМ-3004 (2011/2/27)
本線用の新型機 2ТЭ116УМ と一緒にロシアから購入し、13機の導入が予定されている新型入換機。
既にロシアでも ТЭМ18ДМ という形式で300機以上活躍しており、形式の最後の"М" がモンゴルバージョンというのではありません。
3000番台と言うのがモンゴル向けのような感じです。
外観は ТЭМ2 時代からほとんど同じですが、よく見ると車高が少し高くなっています。
ТГМ23Б-2648 (上:2007/9/11 下:2011/7/10)
3軸ロッド式小型液体式ディーゼル機関車。
通常はウランバートル客車区の中に引っこんでおりますが、ウランバートルに到着した21/22、33/34列車の2,3両の荷物車を
切り離して荷物用ホームに移動する時(普段はТЭМ2-1259 の仕事)、ウランバートル・北京国際列車の電源車(1両)をおそらく
給油のために客車区から機関区へ回送する時に姿を表します。
ちなみにソ連〜ロシアの機関車の形式の2文字目の"Э "は電気式、"Г "は液体式を表します。
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