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国際列車の食堂車
中国・モンゴル・ロシア間の国際列車の食堂車事情から説明しますと、食堂車は国ごとに交換されます。
例えば北京からモスクワまで3列車で旅すると、1日目は中国の食堂車で中国料理、2日目はモンゴルの食堂車でモンゴル料理、
3日目以降はロシアの食堂車でロシア料理を食べることとなります。
さて、モンゴルの国際列車に連結される食堂車ですが、ずばり外国人旅行者を意識して営業している、
なかなか素晴らしい食堂車だと私は思います。
内部は木彫りの凝ったインテリアで、馬具・弓矢・馬頭琴といったモンゴルグッズが飾られています。
メニューも豊富、アルコール類もビール・ワイン・ウィスキーにもちろんモンゴルウォッカも、一通り揃っています。
メニューはすべて英語で併記されていますので指で示せばOK。
従業員はお洒落な制服を着た若いウエイター・ウエイトレスで構成され、英語ももちろん通じます。
私が乗車した時は旅慣れた白人旅行者達の情報交換の場となっていました。
ワイン数杯、ミックスサラダ、チキンスープ・ヌードル入り、メインにゴリヤシ、食後にインスタントのコーヒーを飲んで2人で
4000円ぐらいでした。ビール1本、紅茶1杯の利用でも全然OKです。
国際列車用食堂車 105の車内の様子 (2007年11月1日)
(ウランバートル〜北京のモンゴル持ちの新型車の食堂車はシンプルな内装となっています。)
国内列車の食堂車
国際列車と国内列車の食堂車は全く性質は異なり、前者をレストランとしますと、こちらは大衆食堂又はパブといったところで、
使用する車両も明確に分けられています。内装はいたってシンプルですが、テーブルには布のクロスは敷かれ造花も飾られ
食堂車らしい雰囲気は充分に感じられます。
従業員は白衣を着たおばさん達。英語はほとんど通じませんが、外国人慣れしている彼女たちは、他の客の料理を指さしては
電卓をたたき難なく注文を取っています。
モンゴルでは車内はコンパートメント内含め禁酒のルールがあり、唯一飲酒が許されるのが食堂車内。
そういった事情もありほとんどの客は食事は取らず、ビール又はウォッカのみの注文です。
しかし日本のかつての食堂車のように長居をする客はほとんどおらず、さっと飲んでさっと帰ります。
ウランバートル〜ザミンウード、ウランバートル〜エルデネトの2系統の列車に連結されます。
国内列車用食堂車 104の車内の様子 (2008年3月15日)
モンゴル定番メニュー、ゴリヤシ(牛肉の煮込み・ハンガリーが本場らしい)
メニューには英語の併記があるのと、モンゴル語のみのもあり。
■国内列車食堂車のメニュー一覧
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