2M62M , 2M62 , 2M62MM
2M62M-044 （2011/7/15）
コメコン時代に大量に製造されたソ連・東欧を代表する電気式ディーゼル機関車、M62 の片運転台2両ユニットバージョン。 元々モンゴル向けとして製造された 2M62M 、ロシアからの転入組 2M62 、改造機 2M62MM （2タイプ）に分けられます。 少し前までは、新しい機関車が何種類も導入されているものの数の上では圧倒的にこの機関車が多く、モンゴルの鉄道の 主役であったのですが。さすがに最近はロシアからの2ТЭ116 の大量リース、2ТЭ116УМ の導入で徐々に引退、 改造機 2M62MM 以外はほとんど見ることが出来なくなってしまいました。1機はすでに博物館に展示されています。 2M62M 1980年〜1987年にモンゴル向けとして防塵性能を強化したタイプで66ユニット製造されました。 形式 2M62 の後の M はモンゴル向けを表し、車番は3ケタで表記され、2M62M-001〜2M62M-066 となります。 製造時期の違いにより、スカートの形状、腰部ライトの形状に差異があり、さまざまなバラエティーが見られます。 うち何ユニットが後記する 2M62MM や全く別形式の 2ZAGAL に改造されています。 中国との国境ザミンウードには1435mmゲージ用のが１ユニット存在するとの事。 2M62 民主化後にロシア国鉄から購入した中古機、車番はロシア時代のままで形式の後にMがなく車番は4ケタ。 2M62-0498,0727,0728,0744,0746,0747,0872,0885,0901,0977,0979,1020 を確認しています。
当初からモンゴル向けとロシアからの転入機の興味深い違いは製造プレート、 前者は英語で「MADE IN USSR」なのに対し、後者はロシア語で「CCCP」表記となっています。 左は1980年製の2M62M-004、左は1985年製の2M62-0872 のもの。製造年の左側の数字（左の3906、右の5362）は 全M62系列の製造番号で、2M62 の場合はА とБ でそれぞれ別番号が付けられています。
2M62MM（�機� エンジンを交換した近代化改造機、形式の後のMMは「Mongolian Modernisation」の略との事。 改造時期により２つのタイプに分けられ、（�機砲六笋�モンゴルに来た2006年以前から存在していたもの。 2M62MM-015,033,041,051,058 、ロシア転入機からの改造で 2M62MM-746 を確認しています。 前面に切板でソヨンボ（モンゴル国を象徴するシンボル）が飾られているのが特徴、窓下の飾り帯もシルバーになっています。 改造当初のカラーは白、屋根はブルーという装いでしたが、現在はすべて青色になっています。
2M62MM（�供� （�供砲郎廼瓠�2010年〜）になって改造されたもので、2M62MM-007,011,021,060 を確認しています。 こちらは改造前と外観の変化はなく、前面にソヨンボはつきません。前面・側面の形式プレートでしか判別できません。 主に旅客列車の運用に就いています。今後も活躍が見込まれそうです。 車体のカラー・警戒色 現在、2M62 のカラーは赤茶・青・緑の3色存在します。 警戒色はロシアの機関車お馴染みの蛍光オレンジの他、黄色・赤・水色・ピンク（赤が色あせた？）・MM改造機のシルバー、 黄色1色のものから3色組合わせたものまでとてもバラエティーに富んでいました。
現在の基本３色、過去にはMM改造機で白塗装も存在しました。
変わった警戒色３種、左から正面に黄帯が回らない2M62M-061、側面に黄帯２本の2M62M-064、 正面が黄色一色の2M62M-065、６０番台は個性的なのが多かったのですが、現在はすべて上のような 標準的な装いになっています。
ユニットについて ユニットを組む2機は同じナンバーでА （アー）とБ （ベー）に分かれ車体隅に記されています。 А もБ もロシア側を向いていたり中国側を向いていたり方向に決まりまないようです。 この機関車の運用上の面白い点として単独（1両）でも運転できる事。 単独で短い旅客列車や貨物列車の先頭に立つ姿はよく見られます。また違うナンバー同士のユニットというのもあります。
左下写真は単独で貨物列車を牽引する2M62-1020。右下は2M62M-050 と2M62M-054 のユニット。 違うナンバー同士はよくありますが色はなるべく揃えるようで、この色違いユニットはなかなか見られません。
さらに詳しく・・・2M62の個別写真
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